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国内製造の量産フィギュア生産の現場

執筆者の写真: カネバン製造管理担当カネバン製造管理担当

アニメキャラクターを象ったフィギュアは今や世界中のファンを魅了し続けています。以前は、フィギュア製造は中国を中心とした海外で行われるのが一般的でしたが、私たちカネバンは品質へのこだわりや様々なリスク分散の観点から、日本国内での早期内製化にシフトし、順次稼働開始しています。





また、企画~製造~ロジスティクスまで社内・グループ会社で一貫した生産体制にすることで細部にこだわった製品作りや品質管理を徹底し、タイムロス、コストカットを兼ね備えたメイドインジャパンクオリティーを実現しています。





  1. 企画・設計

    まず、どのようなフィギュアを制作するかの企画が行われます。キャラクターの選定、ポーズ、表情、衣装など、細部にわたってデザインが決定されます。この段階で、原型となる3Dモデルが制作されることもあります。


  2. 原型製作

    設計図や3Dモデルを基に、原型師と呼ばれる専門の職人が、粘土やパテなどの素材を使ってフィギュアの原型を手作業で作り上げます。この工程が、フィギュアのクオリティを大きく左右する最も重要な段階です。近年では、3Dプリンターを活用して原型を製作するケースも増えています。


  3. 金型製作

    完成した原型を基に、量産するための金型が製作されます。シリコンや金属など、素材や製造方法によって様々な種類の金型が用いられます。この金型の精度が、量産されるフィギュアの品質に直結します。


  4. 成形

    製作された金型に、PVC(ポリ塩化ビニル)やABS樹脂などの素材を流し込み、フィギュアのパーツを成形します。素材の選定や成形時の温度管理などが、フィギュアの強度や質感を左右します。


  5. 彩色

    成形されたパーツに、一つ一つ丁寧に彩色が施されます。キャラクターのイメージに合わせて、エアブラシや筆などを用いて、細部まで塗り分けられます。この工程は、フィギュアに命を吹き込むと言っても過言ではありません。

  6. 組み立て

    彩色されたパーツを組み立て、一つのフィギュアとして完成させます。関節部分の可動ギミックなどが組み込まれる場合もあります。


  7. 検品・梱包

    完成したフィギュアは、厳しい品質チェックを受け、問題がないか確認されます。その後、個別のパッケージに梱包され、出荷されていきます。





一つ一つのフィギュアには、企画から設計、原型製作、金型製作、成形、彩色、組み立て、検品といった、多くの工程と職人の技術が詰まっています。おもちゃ業界は、これらの工程を高いレベルで実現できる製造パートナーを常に求めています。


私たちカネバンは企画・設計から検品・梱包、出荷まで、国内ワンストップで行っています。

フィギュアは、単なるグッズではなく、ファンの想いを形にした特別な存在です。おもちゃ業界の夢と情熱が詰まっているフィギュアだからこそ私たち製造現場も日々進化しています。







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